誤った修復作業で、大切な映像を失わないでください

2015.5.1

同業他社の皆さま

最近、弊社へのご依頼を通じて大変悲しい事態が判明し、HP を通じて訴えます。

劣化により歪みが生じたフィルムに、家庭用アイロンで熱と圧力をかけて伸ばす・・・安易な修復作業をされている業者さんがいらっしゃいます。その結果、フィルムが溶けたり、フィルム送りのための穴が伸びて映像がガタガタになったり、乳剤面が溶けて映像が失われるなど、大切な思い出や記録が詰まったフィルムが酷い状態にされています。
このところ、他社での修復結果に疑問をもたれたお客様から、弊社へのご相談が相次ぎました。「修復」という名の安易な作業を施されたフィルムを拝見して、事態が判明しました。
残念ながら、このような修復をされたフィルムを元に戻すことはできません。 本来であれば綺麗に修復できたフィルムが失われてしまったことは、ただただ、無念です。


◆フィルムに安易に熱と圧力をかけないでください

我々の代表である、吉岡博行は、約40 年間、写真フィルムおよび映像フィルムの現場で仕事をしてまいりました。フィルム(いわばビニール素材)に熱は厳禁という常識の中で、あえて熱と圧力をかけて歪みを平面化する技術は、長年の研究を通じてあみだした技です。
我々、(株)吉岡映像と8mm フィルム工房((株)シンプルウェイ)は、北海道立工業技術センターの協力を得て、この技術を昇華させた修復専用機を製作しました。事前の処理や、修復専用機を用いた熱・圧力による平面化、事後の処理、テレシネ(デジタル映像化)に至るまでがトータルな「修復」であり、熟練した技術者が行う必要があります。
(同業他社の方は、吉岡による、研究過程の気づきをまとめた古いレポートを見て、安易に真似をされている可能性があります。絶対に止めて下さい。)


◆熱と加圧による修復は弊社の特許です(特許侵害をしないでください)

さらに申し上げれば、同業他社様で、家庭用アイロンを用いてフィルムを伸ばしている場合、それは特許侵害にあたります。
(株)吉岡映像と8mm フィルム工房((株)シンプルウェイ)および北海道立工業技術センター(函館地域産業振興財団)は「光学画像記録フィルムの修復方法および修復された光学画像記録フィルム」について特許第5176049 号を有しています。
※事前事後の処理などの知見は、技術の流出を防ぐ目的から、あえて特許化しておりません。

同業他社様からのフィルム修復も、弊社は喜んで承ります。もし、お客様から歪んだフィルムのデジタル化を依頼された場合は、私どもに修復作業をご依頼ください。

誤った修復作業で、大切な映像を失わないために・・・
どうか、正しいご判断をお願いいたします。

<本件についてのお問い合わせ先>
〒602-8387 京都市上京区東今小路町744-5コンフォート中野3F
株式会社 吉岡映像
TEL&FAX(075)465-0995
yoshioka.image8@cotton.ocn.ne.jp

お客様へのお願い
劣化して歪んだフィルムの修復作業を依頼される場合、修復の技術を
ご確認下さい。あなたの大切なフィルムを託す先について
今いちどご検討下さいますよう、心よりお願い申し上げます。