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9.5mmのおはなし


8ミリの誕生から溯ること十余年の1920年、フランス・パテー社が9.5ミリ映画を開発し、”パテーベビー”という名称で映画作りが家庭においても楽しめるようになりました。

左:パテーベビー手回し映写機 中央:パテーベビー手回し撮影機 右:伴野商会が開発した9.5mmアルマ映写機(B型)


9.5ミリフィルムの特徴は不燃性であり、パーフォレーション(送り穴)が8ミリのようにフィルムエッジにあるのではなく、コマとコマの中央にあるため、画面幅を広くとることができました。
またフィルムは、通常ボビンと呼ばれる専用ケースに収納されていました。
写真右は、30ftフィルム用ボビン(=約1分30秒)。
表面に刻印された"PATHEX"の文字は、フランス以外の国へ輸出された際の商標だったようです。(本国フランスで発売されていたものには「Pathe Baby」と刻印されています。)
1924年には、発売当初の倍、60ftフィルムを収納できるボビンが発売されました。
映写に際しては、手回し映写機の場合、フィルムの縁に切り込みを入れることによって自動的にコマ止め映写となるので、タイトルやセリフなどの字幕に利用され、フィルムの節約を図る画期的なものでした。


日本では関東大震災以後、1924年頃から本格的に輸入され始め、大正から昭和初期にかけて趣味の人たちに広まったようです。
当時、”パテーベビー”の輸入は、伴野文三郎率いる伴野商会が積極的に行い、独自に9.5ミリ機材の開発にも力を注いでいきました。


 

フランス・パテーベビーの機材のトレードマークが鶏の親鳥(写真左)であるのに対し、伴野商会では、ひよこマークに"BANNO"(写真右)と刻印されたリールやフィルム缶を製造していました。


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yoshioka.image8@cotton.ocn.ne.jp